徳島大学大学院医歯薬学研究部 医学域 医科学部門 生理系 薬理学分野
Department of Pharmacology, Tokushima University Graduate School of of Biomedical Sciences
大学院生・学部生募集
薬理学分野では大学院生(修士課程・博士課程)を募集しています。医療系出身者はもちろんそれ以外など、これまでの研究背景は問いません。やる気があれば大丈夫です。ごく基本的なことから指導するので全く心配ありません。教室員一同が全力でサポートします。安心して来て下さい。
徳島大学大学院の入学試験を受験する必要があるので希望者は相談してください。
見学は随時受け付けています。興味のある方は気軽に連絡してください。
医学科1、2年生対象のStudent Labは随時受け付けています。とりあえず実験してみたい、研究したい、で大丈夫なので気軽に連絡してください。実際にやってみることが大切です。患者対象の研究は非常にハードルが高いのに比べて、基礎研究はいつでも開始できます(教授の経験上、臨床研究は医師免許取得後に行うのがお勧めです)。徳島大学に入学したほとんどの皆さんは臨床医を目指していると思います。私もそうでした。しかし、早い時期に一度でも基礎研究を経験して、どういうものかを知ることは将来のために大切です。
教授は本大学卒業後、ストレート研修の時代で、そのまま母校の内科学教室(第一内科学(松本俊夫名誉教授)、現 血液内分泌・代謝内科学)に入局しました。当時は、ナンバー内科の関連病院でもサブスペシャリティ関係なくいろいろと経験できました。最初は消化管内視鏡を学ぶ機会があったのですが、上部消化管はなんとかなったものの、下部消化管(大腸ファイバー)内視鏡のあまりのセンスの無さに断念しました(経食道心臓超音波検査は上部消化管内視鏡の経験が役立ちました)。血液疾患は(当時はGiemsa染色の細胞形態診断だけでした)顕微鏡をみても細胞が赤いのと青いのくらいしか判別できず、呼吸器疾患はX線読影が苦手、という惨状でした。たまたま赴任先の関連病院に循環器専門医の先生がおられ、たまたま当時心臓カテーテル治療が劇的に発展していた時期というタイミングもあって、サブスペシャリティとして循環器内科医、特にInterventional cardiolistを目指そうと思いました。実際、次の赴任先ではカテーテル治療について上司に恵まれました(H先生とF先生には感謝しております)。非常に自由にさせていただける環境だった(上司の先生の度量の広さに感謝です)のでPCIオペレーターとして急性心筋梗塞患者の治療に多く携わることができました。加えて、日常臨床でデータを記録・蓄積して研究するという手ほどきを受ける機会に恵まれたのは幸運でした。
医局人事の都合で、卒後6年目に大学院に入学しました。当初は一刻も早く学位取得を済ませて臨床に戻るために必死で実験していました。しかし、ここでもたまたま指導医(A先生x2)に恵まれ、マウスを使った実験に夢中になり、なぜか基礎研究が面白くなってしまいました。学位取得の後、本当に偶然の想定外の海外研究留学をしていまいました。急患がきた、患者の急変、など夜中に呼ばれることを気にせず、基礎研究に専念できました。金銭的には苦しかったですが、家族と海外で生活したことは良い思い出です(日本人留学生ばかりで、シンアメリカ人はボスと秘書だけだったので、英語は全く上達しませんでしたw)。帰国時に、たまたま声をかけていただいて薬理学に異動しました。せっかく留学までしたので、もう少し基礎研究をしようと思っただけで、そこまで深く考えた理由ではありませんでした。当時、前任の教授から与えられた新規の研究テーマが、たまたま上手くいったこともあって、現在のポジションを得ることができました。大学入学時や卒業時の、当初の目標から全く正反対である基礎医学に嵌ってしまいました。近年、キャリアプランが言われていますが、まず眼の前のタスクをこなして完遂する、ことが大事です。今は小さいことかもしれませんが、その積み重ねは自身の成長につながります。臨床、基礎、それぞれメリット、デメリットはあることは否定しません。私自身そうだったように、ある程度臨床経験を積んでから、基礎に移る選択もありです。逆に、MD-PhDで先に学位を取得して考えるのもありです。
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医学科1、2年生向けのStudent Labは自分のペースで行うことが可能です。これは義務ではないので、いつでも始められて、いつでも辞められて、いつでも再開できます。ラボに時たま顔を出したり、カンファに出るだけでも構いません。英語のトレーニングであれば、今ならベトナム人留学生がいるので無償でトレーニング可能ですし、異文化を知る機会になります。
一般的に、医師=臨床医のイメージとの認識と思いますが、実は医師=科学者でもあります。研究で見つけた新しい知見は、教科書の常識を書き換えられる発見かもしれません。全く難しく考える必要はありません。何かやってみたい、違う世界をのぞきたい、で構いません。少しでも興味があれば気軽に連絡してください。研究への参加はいつでもWelcomeです。
医療従事者は、技術の習得だけなく、病態生理や疾患機序を論理的に考察する訓練が必要です。早期に基礎研究の経験を積むことは、日常臨床の「おもて」にでてこない「うら」にある重要な事象の理解を深めるために非常に有益です。薬理学はあらゆる疾患に対する治療の根幹であり、基礎医学と臨床医学をつなぐ橋渡し的役割を担う学問です。医学生は医学を学ぶ過程で、若手臨床医・医療従事者は日常業務を経験する過程でそれぞれ抱いた疑問について、分子生物学を手法を用いた視点で解明して、その知見を基に日常臨床に活かして臨床応用につながる研究に自ら取り組めるように応援します。
医療系ではない方も医学的知識を身につけることで、ご自身のこれまでの研究内容をさらに発展させることが可能です。現在のスタッフは、医師(教授)、薬剤師(准教授)、加えてベトナム人の大学院生もメンバーに加わりました。このように多様性に富む研究室です。学生の時だからこそ、いろいろ経験を積むことは、将来に役立つことんに間違い有りません。留学生は英語・フランス語の達人なので、語学を学びたいだけでも結構です(徳島にいながら異文化を学べます)。遠慮なく、気軽に、連絡・相談してください。お待ちしております。