徳島大学大学院医歯薬学研究部 医学域 医科学部門 生理系 薬理学分野
Department of Pharmacology, Tokushima University Graduate School of of Biomedical Sciences
教授挨拶
徳島大学大学院医歯薬学研究部薬理学分野ホームページをご覧いただきありがとうございます。
2020年8月より教室を主宰して、早いものでもう4年です。今年度も医学研究実習で医学科3年生4名が、また、就任後はじめての大学院生が2名加わりました。1名は船本先生の出身大学教室の後輩山本さん、1名はベトナムからの留学生ユーさんです。ユーさんは英語に通じているので、国際感覚を学ぶ環境になりそうです。また、理工学部から井上さんが仲間に加わりました。医光/医工連携による新たな研究領域を開拓できればと思います。久しぶりにStudent Lab学生として吉田さんが来てくれました。少しでも研究に興味を持ってくれればと思います。8月からは、薬学部長 土屋教授の教室より研究指導学生2名が加わります。教室員一同、決意を新たに研究に邁進する所存です。ここまでお世話になった方々への「尊敬と感謝」を忘れずに精進いたします。
研究について、船本先生が主として指導した薬学部学部生の村松さん(2024年度薬学部卒業)と廣瀬さんは心疾患に対する漢方薬の新しい知見を見出しました。近いうちに論文発表する予定です。船本先生は教室運営、研究指導、教育を含めて教室に不可欠な戦力として大活躍中です。次世代の薬理学研究を担うフロントランナーとして、これまで以上の活躍が期待されます。
教育について、これまで同様に多くの先生方の多大なるご協力をいただき、基礎・臨床の垣根を超えた水平垂直連携教育に基づく講義を引き続いて行っています。昨年度より宮崎大学の柳田俊彦先生(当分野客員教授)をお招きして、薬理学ロールプレイ実習を行っています。座学では得られない、医師、患者・家族、第三者の立場から実践的に薬理学を学ぶ、かつ早期より将来の医師としてあるべき姿をイメージする機会です。今年度は薬学部生も参加してロールプレイ実習を行いました。医学科学生にとって、「学修に対するモチベーションアップ」と「多職種連携における医師の責任の重み」を学べる良い機会になりました。
薬理学は、1、2年次に学んだ生物学、生化学、解剖学、生理学の知識を基にして、病態生理学の理解を基盤として薬物治療を学びます。「くすり」を使用しない治療は皆無です。薬理学は基礎医学から臨床医学への橋渡し学問です。医師は処方権を有しており、その責任は非常に重大です。医学生には、単に試験をパスするだけではない、将来に向けた生涯学修方法を身につけてほしいと思います。また、医療従事者にとって、「くすり」の知識は必須です。どの職種でも、薬理学を通じて医療に貢献することが可能です。研究がどんなものか、知りたい方は是非連絡してください。
徳島大学は地方大学でありながら医療系全ての学部を有する大変恵まれた環境にあり、医学研究者養成に注力している数少ない大学です。研究するにあたり学歴や年齢は全く関係ありません。与えられた環境で精一杯努力することで道は開けます、少しでも興味ある方は是非に連絡してください。研究で新しい知見を見つけた時(Eureka)の感動は言葉に表わせません。その感動を体験してもらいたいと思います。難しいことは全くありません。やる気次第です。新たな発見を目指して一緒に研究しましょう!
(2024.8.1改訂)