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科学者

過去の研究テーマ

データベースを利活用した研究

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大規模医療データベースを用いた解析と従来の基礎研究からの両面解析の有用性を明らかにしている。この手法を用いることにより、活性型第X因子阻害薬の腎臓線維化抑制作用(Horinouchi and Ikeda, et al. Sci Rep. 2018)の新規薬効を見出した。大規模医療情報解析から抗胃潰瘍薬プロトンポンプ阻害薬がH2阻害薬よりも鉄欠乏性貧血を呈しやすいことを見出し、その機序としてヘプシジン増加を介した腸管鉄吸収抑制作用(Hamano and Ikeda, et al. Toxicol Lett. 2020)を見出した。同様に、大規模医療情報を用いて、抗がん薬シスプラチンとの併用薬から、シスプラチン腎障害予防候補薬として第一世代ヒスタミンH1受容体阻害薬を同定し、培養細胞・マウスモデルを用いた基礎研究と後ろ向き臨床研究により、効果とその機序を確認して、ヒスタミンH1受容体阻害薬がシスプラチン腎障害予防薬となることを明らかにした。(Hamano and Ikeda, et al. Kidney Int. 2021)。

心血管臓器における男性ホルモンの研究
(血液内分泌代謝内科学分野との共同研究)

男性ホルモンの心血管臓器への作用について、アンドロゲン受容体欠損マウスを用いて、アンジオテンシンIIによる代償的心肥大減弱・線維化促進による心リモデリング増悪(J Biol Chem. 2005)、血管リモデリング増悪(Endocrinology 2009)、ドキソルビシン心毒性悪化(Mol Endocrinol 2010)、血管新生におけるVEGF-Akt/eNOS経路減弱による血管新生悪化(Circulation 2013)、加えて臨床的にも副腎アンドロゲンの頸動脈硬化抑制作用(Atherosclerosis 2010)を見出したことから、アンドロゲンが心血管臓器恒常性維持に必須であることを明らかにした。

研究テーマ: アクティビティ
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